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かいごマガジン そこここ

〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-9-6 Labo1F  info@sokokoko.com 

© Michi Ichijo 2019

  • 編集 一条 道

みなさん、こんばんは。

昨日は、横浜市青葉区にある喫茶橙灯さんで

はじめてのそこここ会を開催しました!


多くの地域包括センターなどでは、

定期的に介護者の集いを行っています。

ただ、開催しても、

そもそも介護中の人は忙しいから

あまり人が集まらない、というお話をよく聞いていました。


お先真っ暗!と思ってしまうほど大変なときもあるだろうし、

時間があるなら外出するより横になりたい、

というときもあると思います。

でも、同じ経験をしている人と話すことって

介護している人にとって、すごく必要なことなんじゃないかな。


そんな思いがあって、店主の坂崎さんに

「いつか、介護について話したり、情報交換できる

そこここ会をやりたいんです」と話していたら、

お休みの日にお店を開放してくださることになりました。

ありがたいお話に、さっそく日にちを決めさせていただいたのです。


そして、昨日がその日。

7名(男性1名、女性6名)の方にご参加いただきました。

お店のスペースを考えても、丸くなってみんなで話すことを考えても、

最適な人数だったと思います。


自宅でご家族の介護をしている方、

離れて暮らすご両親を遠くから支えている方、

いつかはくることとして介護が頭の片隅にある方、

年齢的に自分が介護されることを考えている方、

現場で働く方。

最初の自己紹介でそれぞれの方の状況や思いを

お話ししていただいた時点で、


ああ、ひとりじゃないんだなあ


と、なんだか私は心強くなっていました。

そして、「特集 それぞれの介護」から、

離れて暮らしているご家族のエピソードを

音読させてもらいました。

そこから話が展開して、広がる、広がる。


病院の認知症病棟のこと

デンマークの介護や福祉について

介護の現場で働く人たちは、自分の家族のことを同じようにお世話できるか?

将来の介護のことを考えて、背の高い男性を選ばないほうがいいかも!?(笑)

ケアマネさんも大変だ

小規模多機能型居宅介護の良いところと疑問

などなど。

参加者の方が作ってきてくれた資料を見て、

簡単な筋トレを教えてもらったりもしました。

その人の経験から出てくる言葉って、とてもためになるなあ。


悩み多き介護をきっかけにみなさんとお会いできて、

もうこんな時間だ!とあっという間に時間がすぎてしまったこと。

ほんとうにうれしかったです。

初めてお会いした方と話し足りないことがあるって幸せなことですね。

喫茶橙灯の坂崎さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


近々、2回目もやりたいなと思っています。

こういう会がいろいろな場所で

開催されたらいいなと思うので、

ぜひ、うちでも!という方、お気軽にご連絡ください(info@sokokoko.com)。



喫茶橙灯 https://daidaicoffee.jimdosite.com


  • 編集 一条 道

相手の悲しみや苦しみに同調しすぎないことも、相手への貢献になる


『まずは、あなたのコップを満たしましょう』

(玉置妙憂=著、飛鳥新社)より抜粋



みなさん、こんにちは。

台風が過ぎたあとの関東は、むっとする暑さですね。

今週末に、青葉台の喫茶橙灯さんではじめての「そこここ会」を開く予定です。

かつて介護のご経験がある方もいらっしゃってくださるので、

もし、そのときのことをお伺いできたら(話さなくても良いのですよ)

自分も参考にさせてもらいたいなと思っています。


過去の介護経験のなかで、ひとりで介護をしていて

周囲に相談できなかったままの消化されない気持ち、

もっとやれたのではないか、という後悔を持っていらっしゃる方も多いと思います。


時とともにそのときの気持ちがやわらいだらいいのですが、

そのまま心の深いところに石みたいにカチコチにかたくなって居座ってしまうことも。

なかなか取り除くのに時間がかかりそうです。


だから、介護をしているそのときに、少しずつガス抜きをすることって、

とても大切だなあと思うんです。

30分外出して、おいしいコーヒーと甘いものでもいただいて、

店主の人にちょっとグチる、みたいなことで、

今日の分は解消されたなって確認して前に進む。

グチるのは、家族じゃなくて、多くを知らない第三者っていうのがいい気がします。


「そこここ会」が、みなさんのガス抜きの時間になるといい。


  • 編集 一条 道

死ぬのってお産みたいだな、とナスミは思う。

子供を産んだことはないけれど、陣痛みたいだと思う。

生きたいという気持ちと、

もういいやという気持ちが交互にやってくる。

少し前までは、その間隔がたっぷりとあって、

何日も落ち込んだ後、突然、何かしら晴々とした気持ちになり

ゲラゲラ笑いながら過ごしたりした。

その間隔が日に日にせまくなってゆくのがわかる。

最近は、発作的に強烈に生きたいと思ったかと思えば、次の瞬間、

いやもう充分だと思ったりしている。

人が見たら、ナスミは静かに病室のベッドで

眠っているだけに見えるかもしれないが、

心の中はいつも揺れていた。

陣痛のように、行ったり来たりする

あいはんする気持ちの間隔がそのうちなくなるのだろう。

ぴったりと重なって、心の中の矛盾が消えてしまったとき、自分は終わってしまうのだろう。

とてもリアルに、そんなふうに確信する。


『さざなみの夜』

(木皿 泉=著、河出書房新社)より抜粋



みなさん、こんばんは。

9月に入って、来年のカレンダーを予約するはがきが届きました。

いわさきちひろさんの壁掛けのカレンダーは、

もともと叔父が好きで買っていたもので、

叔父が亡くなって父がそれを引き継ぎ、

父が亡くなって私がそれを引き継ぎました。


父が亡くなった時に引越しもしたので、

カレンダーの事務局の人に住所変更の依頼をしました。

だけど、宛名は父の名前のままにしておいたんです。


人が亡くなると、もうその人宛の年賀状も、

手紙も、通知も、ダイレクトメールさえも届かなくなる。

あたりまえなんだけど、父がこの地球上に存在していたことを

誰かに消されてしまうような気がして、呆然としてしまいました。

すこししたら、なんだか腹も立ってきた。

だから、よく分からないなにかに抵抗したくて、

宛名はそのままにしておいたんです。


1年があと残り4ヶ月くらいになったとき、このはがきが毎年届きます。

父の名前を見ると、すこし驚いて、心底ほっとします。

忘れた頃にやってくる、私のお守りのようなもの。