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かいごマガジン そこここ

〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-9-6 Labo1F  info@sokokoko.com 

© Michi Ichijo 2019

ぼけますから、よろしくお願いします

阿川 そうですよね。だからこそ、後ろめたさをもたなきゃ。

さっきの「仕事と言いつつ実はゴルフ」もそうですが、

父のためにすき焼きをつくっていたときも、

砂糖が足りないだの、玉ねぎがかたいだの、

毎回あんまりにも文句を言うからいやんなっちゃって。

翌日、預かっていた父のデパートの家族カードで、

自分のタイツと下着をごそっと買ってやった。

そうしたら、スカッとしちゃいました(笑)。


大塚 アハハ。だからね、そのためには多少の嘘をついたって、許されるのでは。

そういう意味では阿川さん、家族介護の達人です。


阿川 もうね、笑いとズルで乗り切ることにしたんです。

途中で力尽きないように。

これからも手抜き、息抜きしながら、六十点主義でいきます。


『看る力 アガワ流介護入門』(阿川佐和子、大塚宣夫=著 文藝春秋)より抜粋




みなさん、こんにちは!

お盆真っ只中ですね。

いかがお過ごしでしょうか。


さて、今日は、映画をひとつご紹介したいと思います。

映画「ぼけますから、よろしくお願いします」は、

ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターの信友直子さんが

ご自身の認知症のお母さまを撮影し、その生活の様子や家族の内面を

丹念に描いたドキュメンタリーです。


昨年の11月に公開されて人気でしたから、

ご覧になった方も多いかもしれませんね。

普通の映画ならもうとっくに上映は

終わっているはずですが、

驚くことに、いまも各地の

社会福祉協議会や介護施設、

さまざまな企業が上映会を開催しています。

今年もまだたくさん予定されていますよ!

下記サイトの「上映会のご案内」から

チェックできます。


私は、友達に教えてもらって劇場で見たのですが、

認知症になっていく人の戸惑い、葛藤、怒りに初めて触れた気がしました。

だから、手をあげてしまうこともあるんだ、と腑に落ちたんです。

絶対に理由がある。


そこここ 第1号の特集でも、

認知症のおばあちゃんを取材させていただきました。

家族と離れて病院の認知症病棟で生活されていましたが、

それもご自分の意思があってのことでした。


家族であれ、他人であれ「相手の立場で考える」ということが

ほんとうに大切なんだなと思います。


写真は、映画のパンフレットの裏にちょこんと載っていたご夫婦のお写真。

失礼ながら、とてもかわいらしい。

この写真を見ていたら、アートコレクター夫婦の映画「ハーブ&ドロシー」を

思い出しました。このご夫婦もすてきだったな。

仲の良いご夫婦のたたずまいは、世界共通なのかも。


ぼけますから、よろしくお願いします

http://www.bokemasu.com